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NPO法人  motherboard 2011「日本の道」

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2011年 04月 02日

南三陸町・佐藤仁町長/河北新報のニュースサイト・コルネットより転載

◎水産業の復活に全力
<ゼロから見直し>
 ―町長自身、町総合防災庁舎で津波被害に遭い、骨組みだけ
になった建物で一夜を明かした。
 「目の前に津波が押し寄せた時は、言葉を失った。多くの町職員
が行方不明になった。残った職員に『町の復興は俺たちに託され
たんだ。頑張れ』と励ました。夜が明けて安心した半面、壊滅した
町を見るのが怖かった」
 ―町は宮城県沖地震を想定して防災対策を立てていた。今後
の備えはどうするのか。
 「ゼロからの見直しだ。防潮堤を基本とした町づくりは不可能と
痛感した。専門家もこれほどの被害に無力感を感じている。市街
地をどこに置くかを含め、抜本的に見直さなければならない」
 「町に残るべきかどうか、悩んでいる町民もいる。復興の道筋となるグランドデザインを考え
る。国の概算要求に間に合うよう、基本的な計画は8月をめどに立てなければならない。町民に
安心してもらうためにも、なるべく早く示したい」
 ―水産加工や観光産業の復活のためにも、基幹産業である水産業の復活は欠かせない。
 「海の恐ろしさが津波被害をもたらした。それでも恵みの海は残っている。町は沿岸と養殖漁
業がメーンだ。9月に秋サケ漁が始まる。サケが帰れば、加工業が始まり復興の基盤になる。船
が残った人は、ウニやアワビ漁もできる。ワカメが始まれば来年初めには現金収入になる。再
起へ立ち上がった漁業者もいる。地域再生の鍵は水産業だ」
 「漁港が一つでも復活すれば、明るい希望になる。漁船も漁協で一括して買い上げ、漁業者に
貸し出すなどすれば高い補助を受けることができる。いずれも国の支援が不可欠だ」
 ―公立志津川病院の再建は。
 「建物や機器が損壊し、再建しなければならない。全国から医療団が来ているが、早い段階で
機能回復を目指したい。地域の医療拠点は守る」
<力蓄えてほしい>
 ―全国から支援が寄せられている。
 「心配して訪ねてくれる人が大勢いる。大事にしたい。これまでに培ってきたネットワークが生
きた。一緒に励ましのメッセージも寄せられ感謝している」
 ―約1100人の町民が3日、県内4市町に集団避難する。
 「町を離れるつらさは分かるが、電気や水道が復旧しない状況でいいのかという思いがある。
環境の整った場所で立ち直る力を蓄えてほしい。今後も説明は続けたい。
 ―町民へ伝えたいことは。
 「町を挙げて復興に向けて頑張る。いまは『忍』の一字だ。集団避難で町を離れる人、町外の
親戚宅に身を寄せる人、町内に残る人、皆が南三陸町民だ」
(聞き手は渡辺龍)
◆死者357人/不明900人
 主な被害状況(3月31日現在) 死者357人、届け出があった行方不明者約900人。被災戸
数は3877戸で被災率は69.6%。避難者は45カ所に9500人。ライフラインは、戸倉荒町の
一部で電気が復旧しただけ。上水道は全域で復旧してない。
2011年04月02日土曜日

by the-road-of-japan | 2011-04-02 09:45 | ?被災市町村長のメッセージ


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