NPO法人  motherboard 2011「日本の道」

japanroad.exblog.jp
ブログトップ
2011年 04月 04日

久保寺敏郎氏/ウォーターフロントのあり方

あっという間に3週間が過ぎました。テレビからの映像を目の当たりにして、何が出来るのか当惑してしまったのが事実です。原発問題は長期化気になります。水の汚染で悪循環、もう土で埋めてしまわなければと考えたりもします。(火が水でうまく消えない場合廻りの土を盛れば完全消火。素人考えでそう簡単にはいかないのかとは思いますが?)マグマを抱えた危険な山になりますかね?
寄付や募金活動もしましたが、やはり本業としての建築家としての提案をと考え、まだ未成熟ですが復興のグランドデザインについて記述してみます。
丸谷さんからの情報でお聞きした福永さんの提案を取り入れた菅総理の話を新聞で見ました。
渡辺さんの提案も読ませて頂きました。
興味深い実現性のある案だと思います。
さて私の提案ですが、まず以前港区ウォーターフロント再生、市街地の住宅、業務複合開発の設計競技で入賞した案。ここに今回の津波が襲った場合 どうなるか考えました。
(添付図参照)
b0213134_14292817.jpg

b0213134_5352627.jpg

海側に ウォールがあります。
ウォーターフロントの半戸外的テラスの連続する商業空間の一部ですが、1.5mぐらいの防潮堤にはなりますが今回の10mを超える波の侵入を防ぐ事は不可能です。
その波の力に耐えうるには巨大な控え壁が必要でしょうし、高く厚い壁では海の美しい景観を楽しめません。とすれば商業、業務部門3層分は水浸しになるでしょう。
この場合に対応すべく、耐水蔵を用意し万一上階への逃避がさし迫った場合に逃込むと共に必要最小限のものを一時保管する場所であり、上下隣接部と裏階段等で安全な場所への連絡通路を造っておく。場合によっては緊急備品を備える。
また地下部分には浸水を阻む領域を確保する。
また3階部分にある人工デッキは更に高い位置へ容易に移動出来るルートをつくる。
フローティングステージは高波時には沈める処理を、フローティングハウスは運河から防御された格納場所を設置する等でしょうか?
それでも相当の被害は覚悟しなければなりません。
また東北東海岸は都心ではないし、上記はあまり参考にはならないかもしれません。
斜面緑地を造成し高台のみに住宅を建設には限度がありますし、(仮設住宅の一部建設用地としての対応は緊急用として可。)
また杭を打った中層以上の建物でこの地を埋めるのもあまりふさわしくなさそうです。
当初私も海岸から内陸側1キロ程度に幹線道路にからめ3層部分(地上から10~15m)の高さに住宅を連続させ平地に渡辺さん提案の様な小高い丘、小山を点在させこの住宅と道連動しもし津波が来た場合は上に逃げるのではなくその丘の要塞の中に逃げ込む事を考えました。
海に巨大な津波の防護壁を造っても安全は確保できそうにありません。
かといって千年に1度だからと割り切ってまた在来どおりに造るのは後ろ向き過ぎるのでは。
今こそ海上に浮島を連続させてはと考えます。
増殖する人工都市としての海上都市(自然の力を人工の力でねじ伏せる)ではなく海上に、たゆたう街です。
(津波被害の地図を見ると島の点在する松島湾の内陸部の被害は他に比べ少ない様です。)
剛構造ではなく柔構造、津波に耐えるのではなく、津波の前に逆に沖に漕ぎ出し、先に進み波にゆだね津波の力をかわす手法です。
その浮島は波、風、太陽エネルギーを取込み雨水、海水の真水化、生活排水の浄化をめざし、環境にやさしい島と考えます。またある程度大きな規模が必要になると思います。
ベニスは水の街ですが下の地盤に固定されている為、満潮時の水処理には苦労しています。
それでも水(海水)に満ちた街は魅力的です。
浮かす事によるメリット、アジアの水上生活の実績もあり、必ずしも絵空事ではないと考えます。もう書ける限度になってしまいました。イメージ図等は次回。
皆さんのご意見、提案お願いします。
[PR]

by the-road-of-japan | 2011-04-04 14:27 | ☆復興全体像への提言


<< 2011年4月4日の情報 その2      小川真樹氏/仮設住宅の提案その1 >>