岩手県で、被害が大きかった宮古市も新年度を向かえ、復興に向けて改めて第一歩を踏み出しました。
宮古市では震災から3週間がたちますが、まだ、市内には津波の爪痕が残り、河口のすぐそばにある市役所前にも打ち上げられた漁船がまだそのままにされています。市役所の建物は、1階が津波にのまれ、今は2階から上で行政機能をまとめて事務処理にあたっているということです。そして、1日午前に入庁式が行われ、新たに22人が仲間に加わりました。
宮古市・山本正徳市長:「宮古市は必ずや復興します」
入庁式で山本市長は、22人に辞令を手渡した後、力を合わせて取り組むよう求めると、職員のなかには涙を流す人もいました。新職員のなかには、津波で家や家族を流された人もいるということですが、これから住民の生活を預かる行政の担い手となるにあたって決意を新たに復興を誓いました。
新職員・佐藤芙生子さん:「宮古市のために頑張らなければいけないという気持ちを新たにしました。一日でも早く、皆さんのお役に立てるように仕事を覚えていきたいと思っています」
式の後、新職員たちはそれぞれの配属先に別れ、まずは避難所を回るなどして第一歩を踏み出しました。