NPO法人  motherboard 2011「日本の道」

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2011年 04月 01日

気仙沼市・菅原茂市長/河北新報のニュースサイト・コルネットより転載

 東日本大震災の発生から3週間がたった。県内では31日現
在、7012人が死亡し、7117人が行方不明となっている。避
難生活を強いられているのは、福島県からの避難者を含めて
7万1400人。生活支援、インフラ復旧、雇用確保、医療再
生…。被災市町は、あらゆる面で未曽有の難局に直面してい
る。大津波で甚大な被害を受けた12市町のトップに、再興へ
の一歩を聞く。
◎港全体立て直し必須
 ―現時点で死者、行方不明者が合わせて約2000人になっ
た。
 「避難者数や、今後必要な仮設住宅の数などを考えると、と
てつもなく大きい災害だったとあらためて感じる。犠牲者には
心から哀悼の誠をささげたい。紙一重で生き残った7万2000人以上の市民も生活基盤が壊滅
した状態だ。この方々が生活していけるようにすることが最大の課題だ」
<地域FMが開局>
 ―これまでの被災者対応は十分だったか。
 「試行錯誤が続いた。市民向けのお知らせ冊子を毎日発行していることやコミュニティーFMの
開局はスムーズに進んだ点だが、これだけの災害だと物理的に対応しきれなかった部分もあ
る。防災無線の中断は市民に不便な思いをさせたかもしれない」
 「避難所では、皆さんが協力し合っていて大きな混乱はない。敬意を表したい。今後もライフラ
インの復旧、仮設住宅の建設、必要な2次避難などを進めていく」
 ―水産業のダメージは計り知れない。
 「水産加工から食産業へと拡大させる施策展開を目指す矢先の災害だったが、復興の原点は
やはり水産業だ。基盤の大半がなくなったとはいえ、目の前に豊かな海がある。その優位性は
失われていない」
 「臨港地区全体の再建が必須なことは明らかだ。とらえ方によっては新しいまちづくりを進める
機会を得たとも言える。土地が沈降し冠水の度合いも深刻だ。土地のかさ上げが不可欠で、土
地区画整理的な事業手法で進めていきたい」
 ―観光はどうか。
 「観光地、施設の状況把握をまず急ぎたい。食は魚市場の再開とともに復活するだろうが、気
仙沼産カキ、ホヤ、ホタテはしばらく我慢してもらうしかないだろう」
<働く場確保重要>
 ―市政運営の基本姿勢に変更はあるのか。
 「根本は変わらない。震災で、働く場の確保の目標がより一層重要になった。確かな産業があ
り、多くの雇用を生んで初めてまちになる。仕事場がなくなれば生産年齢人口、子どもがいなく
なり、本当に高齢者のまちになる。それは何としても避けたい」
 「10年、20年先に向け希望を持って新しいまちのグランドデザインを描きたい。産業復興だけ
でなく、環境に配慮したまちづくり、環境と人間の調和など壮大な観点も取り入れ、考えたい」
 ―市民へのメッセージを。
 「市民の皆さんは、それぞれ大きな問題を抱えている。幸い国に各種の支援制度がある。まず
相談してほしい。市としても市民が使いやすいよう国に最大限、働き掛けていく。皆苦しいが、一
丸となって乗り切っていきたい。生活を支援し、この街で仕事ができるよう力を尽くしていく」
(聞き手は菊池道治)
◆死者607人/不明1479人
 主な被害状況(3月30日現在) 死者607人、行方不明者1479人。避難者は91カ所に1万
2307人。ライフラインの復旧状況は電気が約49%、上水道は約43%。
2011年04月01日金曜日
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by the-road-of-japan | 2011-04-01 09:43 | ♦被災市町村長のメッセージ


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