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NPO法人  motherboard 2011「日本の道」

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2011年 04月 06日

鈴木輝隆氏/2011年4月6日の情報

新学期となり、忙しくなりました。
情報共有のメールの時間も少なくなってきました。
申し訳ないです。
さて、
21世紀という時代が、学生たちを震災復興ジェネレーションとして育てようとしています。
若者は甘やかされず、厳しい現在の課題を背負わされました。
厳しい社会条件が、若者に生きていく課題を与え、次の時代を創造していくことを余儀なくしています。
無事生きて、元気に新しい人生を踏み出した、今春の卒業生には卒業式もなくなりました。
みんなの一生懸命が、被災地を復興し、また生きることを励ましてくれます。

◎多田克彦さんのブログから   http://tadanaturalfarm.blogspot.com/
東北・関東大地震最前線レポート4/3 (4月5日にアップ)

「製造への道」
3月28日より、多田克彦手づくり工房は製造を再スタートしています。
太平洋ベルト帯の岩手・宮城・福島・茨城のラインは製造と流通の基地、工場群の集約地でした。
特に仙台港周辺、茨城鹿島、大洗海岸には資材、食材の工場群があり、ここが壊滅になったため、材料の確保と流通網の構築に神経をとがらせていました。
私の仙台物流センターも津波で流され、商品在庫と全て商品情報データは紛失。
釜石への被災現場の応援と自社の立て直しの2つの課題を背負って生きてきました。
牛乳を加工し流通し販売する仕組みは目に見えないもうひとつのオンリーワン戦略です。
何度も失敗し挑戦して組み立ててきました。
これは読みなのです。
いつから商品として市場へ出していくか、決行する日を決めたら生クリームの確保、脱脂粉乳・オリゴ糖の確保、容器の確保、あらゆる情報からきめ細かく商品づくりのストーリーを描く。
4月4日、いよいよ関西への商品供給スタートをしました。

神戸市兵庫区にお住まいの西川佳奈さんから4月4日、手紙をいただきました。
私のヨーグルトを食べていて、初めて口にした時から他のヨーグルトはもう食べられない。と有り難い言葉。
「“命つなぐヨーグルト”私だけでなく皆さんが持っています。私達というより全国の命をつなぐよう一日も早い再起を祈っています。私も16年前の阪神大震災で全壊となり、3年間の仮設生活を過ごし、今は復興住宅にお世話になっていますが、5年後には引っ越さなければいけません。お店、農場を再開されるよう、遠い所でも待っている人達がいる事を忘れず“元気を出して下さい”“待っています”。」(西川佳奈様の手紙)

飲むヨーグルトはスタートしました。
食べるヨーグルトは4月15日スタートです。
動乱の中には危険と機会が混在しています。
いったい何をすべきかがわかったら腹をくくって、率先して取り組まなければなりません。
リーダーから動かない限り、組織は動かない。
今日の1日、大声で吠えている私でした。

〇世嬉の一酒造株式会社の佐藤 航さんから
昨日、陸前高田に再度物資を運びに行きました。
私どもが行ったのは、まずは中央にある災害対策本部もある、高田一中です。
そちらで打ち合わせをし、高田の僻地になる、広田小学校と長部小学校に生鮮食品を2tトラックで届けました。
高田一中にはすでに仮設住宅が完成しておりました。

前回と異なり、道幅も広くなり、広田小学校には電気も通っておりました。
長部小学校は、前回通じなかった携帯(docomo)も通じるようになりました。

各小学校から、小さな避難所にも物資を分配しています。
一ノ関の振興局(県の職員の方々もおられました)

最初私たちが運んだ物資は、アルファ米や水など食べ物、前回が、調味料やレトルト食品、今回は生鮮食品と徐々に支援物資も変わってきております。
各物資担当の代表者にお聞きすると、すでに食べ物以外の物資は受付を一旦中止しているとのことです。
現在は、急いで必要な物資もないとのことでした。
道には、車の往来も前回の倍以上になっており、ガソリンもだんだんいきわたってきております。
津波の爪あとは生々しいですが、それでも日々の復興の速さに驚かされます。
取り急ぎご報告でした。

追伸、高田松原という松林も津波にやられました。
でも1本だけ残っておりました。

〇続きも、佐藤 航さんから
昨日は、陸前高田に行っておりました。
日に日に変化している現場に驚いています。
日本の底力でしょうか?避難場所の広田小学校に電気が通りました。

さて、はがき商品券ですが、
酒のセットは、商品内容として
・純米吟醸吟ぎんが 720ml 1本
・特別本醸造 720ml 1本
・今年の酒粕 500g
・季節の野菜セット・・・季節によって変わります。
(季節ごとに野菜がかわります。春は野草がおもになります)
・専務による料理の仕方説明書
・当社スタッフから手紙と商品説明書

ビールセットは、
内容は
・いわて蔵ビール 330ml×4種 各1本
・一ノ関ミートさんのソーセージ 5種 10本
・季節の野菜セット・・・季節によって変わります。
(季節ごとに野菜がかわります。春は野草がおもになります)
・専務による料理の仕方説明書
・当社スタッフから手紙と商品説明書

今回商品を考えるにあったて、『東北と親戚になる』というコンセプトで考えて、田舎のお母さんが東京にいる一人暮らしの学生に送るイメージで商品を作りました。
そこに季節感、地域性を入れて、なるべく一関を知っていただくために当社の商品だけでなく、地域の農家のものを入れました(うちのレストランと関係のある一生懸命の料理している人たちの商品です)
季節の野菜セット等は、今後準備が整い次第、ふきのとう味噌や酒屋の粕漬け、干し柿など季節によって変えていこうと思います。
また、数量限定でアイスバインセットやオイスタースタウトを造ったときに一所につくる牡蠣の佃煮や酒屋の粕漬けも考えております。
何卒よろしくお願いします。

現在、以前から開発しておりました、酒屋の酒粕づけの開発をしております。
この時間のある時期に保健所さんに申請をしているので、出来次第、次の商品も考えたいと思います。

商品的に、価格的に、量的に魅力ありますか?
送料込みで、5,000円で当社にも利益がでるようにしております。

一つ当社の課題としてなやんでいるのは、輸送箱です。
輸送箱の大きさ縦280mm×横200mm×高さ300mmですが、普通のダンボールですが、いいでしょうか?
ギフト使用に何か考えてみようとは思っております。
何卒よろしくお願いします。

〇山口八重さんから
こんにちは。はがき商品券をお手伝いさせていただく山口です。
諸々の情報共有ありがとうございます。
いただいドキュメントを参照し、早急に決定すべき事項を列挙いたします。
みなさまのご意見をお聞かせ下さい。

【1.はがきデザイン】
・連番の印刷。増刷を考慮して4~5桁程度。(偽造防止、発行後の事務処理で必須)
・連番には、どなた向けの商品券か、いつ発行されたかが一目でわかる工夫が必要。例えば多田様分、2011年4月発行なら「T11040001」など。
・約款に相当する文章の記載(例:発行元情報、有効期限、換金不可など。)
→法的な必須記載事項の有無確認します。はがきには記載せず説明書を別添えもよいかと思います。記載例検討し、後ほど共有させてください。

【2.事務処理】
・商品券に付された番号に基づいて、商品券台帳を作成。
→管理が容易な台帳フォーマットを検討してみます。
・はがき商品券の返送先。
→支援先を直接の返送先にすると台帳の管理等の事務処理負担が生じます。事務局宛(今回はLD研究会名義か?)の私書箱などが望ましいと考えます。

【3.金銭の管理】
・商品券の買取代金プール用の銀行口座の設置。
・プール口座の管理者の選任。
→今回は口座設置は必須ではないですが、継続的に発行する際には、お客様からお預かりした金銭を支援先にお渡しするまでのプール口座が必要です。
買取人(今回はLD研究会)の預金との区分管理は、現金事故防止・信頼感向上から非常に重要です。ちなみに、私募債・ファンド募集の際は、口座管理人に第三者(弁護士・会計士などの有資格者)を置くことが通例です。将来的には設置が必要と考えています。

以上になります。

村井様のHP拝見させていただきました。癒し系のわんこ達がとってもかわいですね!梅原様のデザインでとっても素敵な葉書ができることと楽しみにしています。
私は細々した事務処理などしかお手伝いできませんが、微力ながら私も精いっぱいお手伝いさせていただきます。

※ 意見交換をして、進めています。また、皆様の意見ややアドバイスをよろしくお願いします。

◎RPIの長澤さんから
〇多田さん(猿舘さん、佐藤さん)魅力的なセットですね。私申し込みます。
また、義援の感謝だけではなく、継続した商品化・事業化を図るための参考に、RPIが事務局で梅原さんも講師になって頂いている三重県の事例(添付)お送りします。
セット商品づくりの参考にして下さい。

〇山口さん:さすが公認会計士さま、漏れがない。
しっかりとした事業が出来そうですね。
7日よろしくお願いします。

〇梅原巨匠:梅原さんがデザインした商品で売れない物はない。
伝説のデザインをまたよろしくお願いします。

〇鈴木先生:まったく凄いネットワーク ですね。
地元も希望が沸いてくるのではないでしょうか。
私の方は、本格的な事業展開に向けた商品券販売窓口と(受け取り(ロジ・デポ))等の受け手の可能性を検討しはじめました。

◎皆さん:今日、陸前高田から特定郵便が届きました(添付)。
陸前高田地域振興株式会社(第1セクターの)の皆さんからです。
彼らもようやく動き始めることが出来そうです。
彼らも仲間に入れたいです。
どうぞよろしくお願い致します。

◎猿舘祐子さんから
鈴木先生、梅原さん、応援してくださる皆様
土沢商店街で、はがき商品券につながる何かができるだろうかと色々考えました。

多田克彦さんは牛乳、世嬉の一さんは地ビールとお酒、全国的にも有名だし、インパクトが強い。
それに比べたら、私って、なんて薄い存在・・・と。
が、負けてはいられません。
小さな商店街のよさってなんだろう、考えました。
行きつくところ、商店と農家の間柄。
やっぱり、「持ちつ、持たれつ」、お互い様ですよね。

私のキーワード、
支え支えられて、「やっぱりあなたが必要です!!」っていうのはどうでしょう。
それは、商店と農家、地方と都市、地方と地方、被災地と支援地?すべてのお互い様です。
お互いが必要だから、みんな応援する。
明日はわが身だから、人ごとは思えないから応援する。

で、私のセレクトするお酒とおつまみのセット。
もちろん、おつまみは地物。
そこで相談なのですが、おつまみの開発をしたい。
何が当たるか、わからないけれど、それを育ててみませんか、みなさんで。
もしかしたら、はずれもあるかもしてないがそれもご愛嬌。
ご意見、どしどしください。という内容にしたいと考えましたが、いかがでしょうか。
鈴木先生、梅原さん、みなさん、どうでしょう?

〇猿舘さんの追伸です。
これからは、大きなダメージを受けた沿岸、漁業も一緒に展開していくことが不可欠ですね。
大きな工場の雇用も大切ですが、加工も含めて、農、漁、商、工の新コミュニティ・ビジネスの創生が今後の復旧の雇用を生むことになるでしょう。
たとえば、本来ならすべて沿岸でしていた加工を、沿岸の魚→内陸で加工→都市で販売のルートで考えると、沿岸で魚を取る人、運ぶ人、加工する人、運ぶ人、都市で売る人と、5つの仕事に分類されます。
多少の減給があるものの、細分化されることのより、雇用の需要は高まります。

この大地震を契機に、日本再生と言っている人たちがいますが、再生は繰り返すことの中でのこと。
これからの日本は価値観も含めて、新しい生き方の日本を創生していくことが必要だと思います。
それには、わしたちのような現場に根を張り、地道に生活している視点というのが大切なような気がしますがね。

※鈴木輝隆から猿舘さんへ
私なら、みんなが何を期待しているかを考えます。
酒は佐藤さんがあるから、気を遣います。
土沢をまず、しっかり印象づける、高くてもいいから、天然キノコのビン、限定品でいい、数限ってもいい、そして、味噌や醤油、農家のおばさんの漬物、意外と知らない田舎の保存食、それから、豆腐やガンモ、納豆などありしたね。
土沢自慢のものを頑張ってさがして、みんなをうならせます。
海のものは、次までに考えて、人を感心させるものをセレクトできる店と、自らを位置づけ、商店街を復活させる手掛かりとする。
何年も売り続けるつもりで、考えて、人を驚かせる。
当たり前の日用品が、工業製品でなく、手づくり限定品が、みんなが待っているものだと、思います。
勘違いしたらいけません。
支援のこの仕組みを続けるなら、あり合わせはダメ、永く付き合う品質のいい日用品を中心にして、印象づけることではないでしょうか?
梅原さんをうならせ、今度のデザインが土沢自慢で、商店街を再生。
そこから被災地へ手を伸ばしていくことができると思います。

◎猿舘さんから
鈴木先生、
う~ん、先生のおっしゃるとおり。

何も食べ物にこだわらなくともいいわけですよね。
御助堂さんの油あげ、がんも。
若専さんには、農家の人たちが作った笊。
佐々長さんには、料理人もうならせる麺つゆ。
農家の老人クラブが作ったキビの手づくりほうき。などなど。
私の店では、週一で、無添加で天然酵母のどっしりしたパン、アメリカ人のバッシュさんが作ったパンを売っています。

そうそう、けっこうあります、
農家のおばちゃんたちの花柄の作業着を、ガーデニングにどうぞっていうこともあるかも。
当たり前の商店街から、当たり前だけど特別なものを探してみます。
アドバイスありがとうございます。
こういうやり取りの中で、固めていきたいと思っていますので、これからも、アドバイスお願します。

〇鈴木から猿舘さんへ
そうです。
ローカルにはローカルの良さがあります。
足元を見て、どうだと自慢できるものをこうした時に、みなさんに紹介しましょう。
梅原真さんも、イメージが浮かんだと思います。

〇猿舘さんから梅原さんに
こんにちは。
今回のはがき商品券では、お世話になります。
鈴木先生への返信を転送します。

人がいいだけが取り柄の商店街で、これといったものが見当たらないと思っていましたが、探していないだけ、でした。
目先の受け狙いではない、土沢商店街らしさを原点に返って、見つけてみます。

これが土沢商店街、どうだ、文句があるか!!くらいのものを。

こっぽら土澤建設は、ガソリン、資材不足やエレベーターの工場が壊れて作れないなどなどで、休止状態が続いています。
こちらも気がかりなことは気がかりな問題です。
あ~あ、問題山積み、ここまでくれば楽しむしかありませんね。
ということで、よろしくお願いします。

〇鈴木から猿舘さんへ
大変でしょうが、余裕をもって、大震災の復興と商店街の復興は同じです。
地域の誇りと経済、雇用は、このときのエネルギーで、生まれてこなければ、もうチャンスはないくらいの気持ちで、進めましょう。
ほかの人にも大きな影響を与えます。
被災地から、これからの日本の新しい姿を見せていきましょう。
もう、全国からの支援物資は余ってきます。
今度は知恵と情報、自らが自立に向けて、最高の力を出す時です。

◎岩佐洋介さんから猿舘さん
情報提供ありがとうございます。
今週の土曜日のチャリティには、25名ほどの人が集まってくれることになりました。
その場で紹介させていただきます。
大した金額にはならないと思いますが集まった寄付は、ローカルデザインを通じて猿舘さんへ送らせていただきます。
またはがきプロジェクトも私のネットワークの中で参加を呼びかけていこうと思っています。

取り急ぎ
ちなみに私の勤務地は神奈川ではありますが住まいは東京ですので、
神奈川のという形容詞は外していただいて結構です。

〇遠野山里ネット 菊池新一さんから 皆さまへ №14 2011・4・5

NPO法人遠野山・里・暮らしネットワークからの情報です。
1 今日もうちのスタッフは、大槌町、陸前高田市に物資搬送に出かけております。
避難所の先の、民家に避難しているところへの物資が届いていないところへ物資を届け     ニーズに合った物資供給を目指しています。
一般的に、避難所の近くのなんとか住むことができる民家に避難所から移り住む人たちが増えているようです。
そのような方々は、避難所に物資を取りに行っているようですが、配給のようなスタイ    ルで給付され、ほしいものが届いていない状況です。
家があるだけでも恵まれているということから、ほしいものを口に出すことは遠慮しているようです。
最初からこのことが課題と思っていましたので、引き続き、解決のために動こうと思って
います。
このことは皆さまからの御支持が高いです。

皆さまから、この情報をもとに物資の援助をお願いいたしておりました。多大なご協力に感謝いたします。
当面、ストックヤードに、かなりの物資が集まりましたので、前述の対応に全力を注ぎたいことから以下のもの以外の物資は後日またお願いするまで募集を休止いたします。
ただし、下記のものは不足しています。
引き続きご協力お願いいたします。
特に下着類、生野菜が不足しています。
お送りいただける方は、事前にご連絡いただければ嬉しいです。
よろしくお願いします。

2 物資の送付について、段ボールの外側にマジック等で中身の表示をお願いいたします。物資はすべて一括して遠野市災害対策本部と共有活用しています。
宛先  トラック及び宅配便
〒028-0513 岩手県遠野市東穀町16-11
遠野市災害対策本部 稲荷下屋内運動場  遠野山里ネット気付
        ℡ 0198-62-3100
遠野まごころネット活動資金の募集始めました。ご協力のほどお願いいたします。
口座番号 東北銀行遠野支店 3186563 遠野まごころネット 代表佐藤正市
遠野市、社協、「遠野まごころネット」毎日のミーティングの情報をもとにしています。

◎長野容子さんから
ありがとうございます。
山里ネットあてに送付しました。

また ツイッターで時々 多田さんのブログのリンクを貼っていますが、(支援センターのボランティア情報など)、看護師さんからボランティアの問合せがきましたので、多田さんにメールしたところです。
学生さんからもオファーがあったので、支援センターに直接連絡できればよいのですが。
お役にたててなくてすみません。
産直便楽しみにしています。

◎今村直樹さんから
はがき商品券、ワクワクするアイデアだと思います。
できる限りの応援をさせてください。

梅原さん、デザイン、楽しみにしています。
災害時においても、デザインの力を、必要性を、スピードを、見せつけられる思いがします。

東京では、相変わらずACの広告が、たくさん(うんざりするほどたくさん)流れています。
高知はどうですか?
震災対応のCMが増えてきて、スマップはじめ、多くのタレントやスポーツ選手がメッセージを発しています。
震災に遭わなかった人には、買いだめ、買い占めへの節度や節電への協力を、被災者には「がんばれ」を。
そして、日本はひとつ、の大合唱。
なんか、いやですねぇ。
ゴーマンな気がしませんか?

多くの人と同じように、ぼくも「なにができるか」と自分に問いかけますが、たいしたことができないことはわかっているので、うんとハードルを低くして、「その時」を待っています。

たとえば、はがき商品券でCMが必要な時は声をかけてください。
ぼくは、ただただ、東北の生産者の方々の顔が撮りたいです。
それに、いい音楽をつけたいです。
がんばれ、ではなく、寄り添う。
そういうことができないかな、と、ちょっと思うんです。

鈴木先生の精力的かつアイデアあふれる活動に心から敬意を表します。
梅原さんのすばやい動きに嫉妬しています(笑)。

◎鈴木様、こんにちは、小林郁雄です。
連絡が途切れて、すみませんでした。

4/2~4/3と仙台に行き、気仙沼~名取までの宮城沿岸部被災地を見学してきました。
早急にその見学報告をすべきでしょうが、とりあえず言葉がありません、添付のような心境です。

非常時の小林と自認しておりますが(その分、平常時はからきしで)、さすがにこの状況を現地で歩くとしばし呆然となるしかありません。
復旧復興の声高な叫びを聞く程に、底知れぬ大津波への畏敬の念すら覚えます。
都市計画とは神をも畏れぬ所行でっせ、といった恩師向井正也(元・神戸大建築史家)の言葉を思い返しています。

しかし、いつまでもしおれている訳にはいきませんから、4/9土曜~4/11月曜に花巻・遠野に行ってきます。
猿舘さんに連絡が付き、菊池新一さんにも宿の手配でお世話になります。
多田さんなども含めて、LDネットの皆様のご健闘にエールを送る陣中見舞いに行ってきます。
あわせて、山田町から陸前髙田にいたる岩手臨海部被災地を見学してきます。
京大防災研の牧さん、神戸大院生のLiz Malyと3人です。

少し長くなりますが、これまで考えてきたこと。

これからの地域復興にむけて、若い地域復興支援員派遣(地元と外部の2人セットを全被災地区へ)を台湾921地震や中越復興の前例にならい、資金/場所の制度化と人材養成を考えています。
地域の復興を被災者自身が考えるため、少なくとも3年は被災地区で手助けをするというもので、宮城、岩手の現場に立って、その必要性、実効性、注意事項など現地の方と相談したいと。

> これまでの震災復興と異なり、
> 津波からの復興は、単に区画整理すれば良いというものではなく、
> 問題の難しさに、度々思考停止に陥っています。

ニューオリンズの2005年カトリーナ水害からの復興で、かなり早い時期に多くの理想的復興案が出され、市当局も再び水害の起こるだろう激甚地の低地を公園緑地にし、交通機関など整備して新たな居住地建設を含む計画案を、【被災市民の合意なく】公表しましたが、猛反発を受けて計画撤回し、その後、復興計画が定まらない混乱した時期ののち、全米に避難した被災者も含めた住民協議(数千人規模のワークショップ、各地区での草の根協議など)をへて、UNOP統合ニューオリンズ計画が策定され、2007年ようやく復興へのロードマップがスタートしました。

「3.11仙台宮城の早春に」
何事もないように、春になれば桜が咲く。
1995年春、灰燼の街・神戸に咲いた桜は辛かったが、
2011年春、瓦礫の街・石巻の桜のつぼみはまだ堅かった。

1995年の冬、神戸の街を彷徨った時、六甲、三宮、松本、御蔵、鷹取。
そこで見た焼失した街は悲惨であったが、再建を決意する人の意志が漂っていた。
2011年の今、気仙沼、志津川、東松山、石巻、仙台港・荒浜、名取・閖上。
見渡す限りの瓦礫に車と船が取り残された街は、人の生活の痕跡すら押し流されて。
巨大津波の圧倒的な破壊力の前に、広大な無人の荒野に、再建への戦いの無謀さを想う。

穏やかな春の日差しの中、いまは静に漂う水面を、水鳥が飛び交う。
何事もなかったかのように、もうじき春は、三陸の港にも、来るのか。
                             (110404/小林郁雄)

※ 小林先生がやさしいだけに、被災地の被害の無残さが伝わってきます。
こうした自然災害が、これまでの日本の歴史上、幾度もあったと推測できます。
これまでも、不自然なことは結局だめになってしまうことを知り、人間の叡智だけでかく自然の叡智を考え、自然と上手に付き合って生きてきたのだと思います。
自然の叡智を学び、次世代に生きる新しい生命に、どれだけ多くの可能性を残していけるか、自然への負荷をどれだけ少なくできるかが、われわれの課題である。
新しいライフスタイルには、自然が自己再生できる空間プランが必要となり、経済再生も人間だけのことを考えた社会契約論だけではなく、自然契約論も復興プランに入れていくことが、日本の未来可能性となるといま信じています。

※長くなりました。
最後までお読みいただき、心から感謝しています。

by the-road-of-japan | 2011-04-06 18:45 | ﹅鈴木輝隆氏からの情報


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